最高価値発揮の組織編

99%の人が知らない自分の「最高価値」を見つけよう

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あなたは自分がもっとも大切にしている「価値観」が何だかわかりますか?もし、わからなくても仕方がありません。なぜなら99%の人は把握していないか、世の中の常識に惑わされているからです。

しかし、弊社が実施している「最高価値の目覚め」のワークショップでは、あなたが今「本当に大切にしているもの(最高価値)」がたった13個の質問でわかり、あなたのモチベーションはずっと高い状態で保たれます。

1.最高価値とは一体何なのか?経営理念とのつながり
2.99%の人は自身の本当の「最高価値」を知らない
3.「最高価値」に気付くと、人生のいろいろなことが解決していく
4.最高価値は変化するもの あなたの価値観は変化していますか?
5.最高価値を見つけるための13の質問
6.今回研修を行った社員3名も、自分なりの「最高価値」を見つけることができた
7.最高価値を組織に定着化させる取組みについて

1.「最高価値」とは一体何なのか?経営理念とのつながり

まずは「最高価値」とはなにか説明しましょう。『最高価値の目覚めについて』で具体的に説明していますが、人間行動学と自己啓発の分野などで世界的な権威として知られるジョン・ディマティーニ氏が約40年間にも及ぶ研究結果からつくりあげた「バリュー・ディターミネーション(価値観の特定)」というメソッドです。

同氏は、人間行動学と自己啓発の分野で世界的な権威として知られ、全世界2000 万部のベストセラー『ザ・シークレット』では、人生の達人(マスター)の一人として登場し、“現代の哲人”として紹介されています。

最高価値をかんたんに言い換えると、自分が「大切にしていること」や「本当にやりたいこと」です。結果が出なかったり周りの人に反対されても、どうしてもやってしまうようなことや驚異的な力を発揮するものです。

たとえば、勉強が苦手で英単語を覚えられない学生が、サッカーや野球などの好きなスポーツで使われる英語はものすごく覚えているといった例が挙げられます。


写真出展(ディマティーニ・メソッド日本普及協会ホームページ)

この「最高価値」をきちんと把握できると、自らの価値観に沿って行動に移すことができ、ひいてはモチベーションを常に高い状態で保つことができます。

この状態になれば、仕事では上司や会社から「やらされている」という感覚はなくなり、プライベートでは他人の目を気にすること無く「自分のやりたいこと」を追求できるようになり、自分の人生に意味を持たせることができます。

さらに、個人の「最高価値」と「経営理念」が上手くマッチすれば、会社にも個人にも意味のある、極めて「生産性」の高い状態が生まれるというわけです。すなわち、社員のみなさんには自らの「最高価値」を発見・認識していただき、弊社の「経営理念」と重なる部分を見つけてもらいたいのです。

2.99%の人は自身の本当の「最高価値」を知らない

突然ですが、あなたは以下のいくつかの質問にすぐに答えられますか?

すぐに答えを出せた人、答えが出なかった人とさまざまでしょう。しかし、答えが出た人でさえも、自分の中にある「本当の最高価値」ではないことがほとんどです。というのも、99%の人の価値観は「社会的な常識」に染まっているからです。

たとえば、「自分はサラリーマンだから仕事で成果を出すのが自分の最高価値だ」や「私は主婦だから子供の世話や家族の生活を支えるのが最高価値」といったように、この立場の人はこうあるべきだと思われている「社会的規範」を自身の価値観だと勘違いしている人が多いのです。

そして日本人に多い「真面目な人」ほどこの「社会的規範」に無意識に支配されています。今でこそ、働き方の多様化や夫婦共働き家庭が増え、考え方は変わってきていますが、まだまだ無意識に世間に合わせている部分が多いのが現状です。

したがって、自身の最高価値を考える時には、「社会的規範」として世の中で当たり前だと思われている

といった考えは一度排除して考えていく必要があります。

3.「最高価値」に気付くと、人生のいろいろなことが解決していく

自身の「最高価値」に気付くことができると、いろいろな課題が解決していきます。「最高価値」は、自分が向かうべきゴール(やりたいこと)を表しているからです。

一方、99%の人が当てはまる「最高価値」がわかっていない人生を言い換えると、カップ(ゴール)がどこにあるかわからない状態でゴルフをしているようなものです。ゴールがどこにあるのかわからなければ、進み方や進む方向がわかりませんし、なによりゴールがないことでモチベーションも保てません。

この、人生のゴールと言ってもいい「最高価値」を見つけると、日常生活のあらゆる面で好影響が出てきます。

<最高価値による効果例>

【ビジネス面】
・人を動かすコミュニケーション術
・仕事のモチベーションアップ
・適切なキャリアプランの設定
・やりたいことを仕事にできる

【経済面】
・経済的な成功をおさめるイメージが浮かぶ
・お金に対する考え方と理解
・富を築く行動習慣を身につける

【家族】
・夫婦および親子間のコミュニケーション力向上
・子供の才能開花を促す

【知性】
・学習能力に対しての自己イメージの向上
・人生の目的に合致した活躍の場を知る
・天性の才能に目覚める
・記憶力が高まる

【社交・人間関係】
・相手と尊敬し合える関係を築くコミュニケーション
・社会に向けてより強い影響力を持つ

【身体・健康】
・活力がみなぎる
・ストレス解消
・若々しくいる
・人を魅了する容姿

4.最高価値は変化するもの あなたの価値観は変化していますか?

価値観は年齢によって変化することもあります。一般的には以下のような変化をしていくと考えられています。

こちらはあくまで一般的なものであって、生涯を終えるまで価値観が変わらない場合ももちろんありますし、20代のときから旅行が好きだったり、社会への還元を考えることもあるでしょう。なにより大切なのは、その時の価値観をしっかりと把握して、実際の行動に結びつけていくことです。

5.「最高価値」を見つけるための13の質問

実際の研修ではここで座学を終え、「最高の価値観」を見つけるワークショップに入っていきました。はじめにお伝えしたとおり、あなたの価値観を特定するための13の質問に答えていきます。

それぞれの質問に対して、あなたが普段考えていることを3つずつ挙げていきましょう。難しく考えずに、最初に思いついたことをどんどん書いていきます。

13の質問例

・家やオフィスなど、あなたの身の回りの空間を占めているものは何ですか?
回答例:PC、本、文房具、雑誌、アクセサリーなど

・あなたが最もお金を使っているものは何ですか?
例:家賃、交際費、美容代、旅行代など

・最も整理整頓できているものは何ですか?
例:洋服、本棚、財布、車の中、パソコンのデータ、ルーティンの時間など

・自分自身に語りかける話題で、もっとも頻度が高いものは何ですか?
例:仕事、家族、子供、将来、お金など

・最も心動かされるものは何ですか?
例:目標達成、スポーツ、美味しい料理、きれいな風景、感動のストーリーなど

・最も学びたいものは何ですか?
例:英語、歴史、現在の仕事に関すること、趣味のこと、子育てなど

以上のような質問に答えていき全部で39の項目(時間がない場合は質問7つに答え、21項目)が挙げます。つづいて、それぞれの質問で挙げた回答の「目的」や「意図」を考えていきます。

たとえば、身の回りにあるものとして「PC」を一番に挙げたなら、「仕事においてプレゼンで自分の考えを表現するためによく使う」や「相手に自分の思いを伝えるために使う」といったように、より具体的に導き出せると「最高の価値観」の特定がしやすくなります。

そして、出てきた「目的」や「意図」を多い順に並べ替えた上位3項目が、あなたにとっての「最高価値」となります。

この上位3項目は常に周りにあったり、考えたり、優先的にお金や時間を使っているものであるからです。すなわち「今一番あなたが興味を惹かれる物」を、この13の質問で洗い出したということです。

さらに、この上位3つの価値観に共通して当てはまる目的を「名詞」や「動詞」にしましょう。重要な価値観をまとめることによって、いつでも「自分の価値観はこうです!」と一言で意識することができるためです。
私は「限界突破」という最高価値を導き出しました。人に限界を決めつけられたり、こういった理由だから何かができない、という状況がどうしても納得いかないためです。

このワークショップを行って、1回で自分が納得できる答えが見つかる人もいれば、2回3回と繰り返し行って徐々に答えが出てくる人などそれぞれです。また、環境や年齢によっても「最高価値」は変わっていきますので、定期的に確認していくことで常に自分の状況を把握することができます。

6.今回研修を行った社員3名も、自分なりの「最高価値」を見つけることができた

今回研修を行った社員3名も、自分なりの「最高の価値観」を見つけることができたようです。

一人目の社員の最高価値は、

ワークショップを行う前から自身の最高価値を「子供を一人前に育てること」だと予想していました。ワークショップの結果は予想していたようになり、「自分が感じていた価値観を改めて再認識できてよかった」とおっしゃっていました。

また、最高価値には「子供の将来のサポーター」という名前を付け、なんとも愛情たっぷりの名前に。
子供の将来の選択肢を狭めないために、「仕事を頑張って経済的な不自由をさせない」という目標に繋げ、さらに仕事をこなしている姿を見せて子供のモチベーションアップを促したいと、さまざまな面で自身の仕事と「最高価値」を結び付けられたようです。

まさに弊社の経営理念である「私たちは、セルフメディケーションをいろいろなかたちで応援し、社会(人・企業・組織)のHealth ,Safe, Familyの確かな充実に貢献します。」を体現するような「最高価値」が見つかり、本人も大変満足されたご様子でした。

二人目の社員の最高価値は、

「知識を増やすこと」や「学ぶこと」が自分の最高価値であることを認識しました。「パソコン」というワードが質問によって多く浮かび、学習するためにパソコンをもっとも使っていることを認識されたようです。

また、「クリエイト」という言葉も多く浮かび、「学習」によって学んだことを「クリエイト」してアウトプットに繋げる流れが、自身の最高価値に合った仕事のやり方であると理解されました。

弊社の「常に情報収集を怠らず、業務の改善・効率化に取り組みます。」という行動指針(経営理念)に沿った最高価値を見つけられ、弊社とともに成長していって欲しいと思います。

三人目の社員の最高価値は、

今回が3回目のワークショップ参加でした。「正直、今までは誰かの価値観や社会的規律に惑わされているような結果だった」というようになかなか上手くいかなかったようですが、3回目にして納得のいく価値観が見つかったそうです。

「今回はリラックスして素の自分でワークショップをやることができ、どんどんとパズルのように自身の『価値観』が組み上がっていった」と話されていました。

今回発見した価値観は「コンタクター(コンタクトする人)」と名付け、質問によって出てきた上位3項目の(1)コミュニケーション、(2)美容、(3)文化を知る、を上手く結びつけていました。

ちなみに、この社員の担当職種は「営業職」です。(1)の「コミュニケーション」は人との関係を作る上で欠かせないものと理解し、(2)の「美容」は人と接する時に気を遣うこと、そして(3)の「文化を知る」は、相手の歴史や他社の歴史を知ることでコミュニケーションに活きてくるという結論を出したようです。

このように自身の価値観を振り返った結果、「営業職」が自分にぴったりであると身をもって知り、これからの仕事に対するモチベーションや自信につながったと話してくれました。

弊社の「常に相手を思いやった仕事をします。」という行動指針にすぐにでも使えそうな最高価値です。

7.最高価値を組織に定着化させる取組みについて

最高価値とは、結果が出ていても、出ていなくても、むしろ周囲から止めろと言われても、どうしてもやってしまう行動や、あなたの内側にあるワクワクするような行動の源泉です。人生の目的であり、あなたのアイデンティティそのものと言うこともできます。

哲学書や自己啓発のセミナーなどでよく目にする世間一般に言われる「生きがい」や「人生の目的」に納得しつつも、それを自分自身の生きがいと完全に認めることができないもどかしさ。歴史に残る偉人や大勢の人前でしゃべる講師と自分では、そもそもレベルが違いすぎる。

私は自分自身の最高価値に気づいた時、目の前の霧が一気に晴れるような感覚を今でも鮮明に覚えています。歴史に残る偉人からの借り物の「人生の目的」ではない、ようやくオンリーワンの自分自身が最も大切にしている価値観を見つけられたという幸福感に包まれていました。

両親や外から押し付けられた「~すべきである」といった社会的な規範と自分をもう比較しなくていい。自分自身が最も大切にしている価値観に則って仕事をしていけばいい。
「一般受けする模範解答をする必要はない。だから、正解も間違いもない、これが自分。」このことを理解して仕事に迷いがなくなり、肩の力が抜けました。

2018年からセルメスタでは全社員の最高価値を特定し、それを共有し始めています。セルメスタで働く一人でも多くの社員が自分自身の最高価値に目覚め、それぞれの生きがいの実現と毎日の仕事が結びついて欲しいと考えているからです。

セルメスタにも経営理念や行動指針があります。経営理念や行動指針は組織の価値観であり、小さな社会的な規範とも言えます。これまでの組織運営であれば、社員はこれらの社会的な規範に則った行動が求められました。

セルメスタの組織運営は社員ひとり一人のそれぞれの最高価値の実現に経営理念や行動指針がどう寄り添っていけるのかを模索していきます。冒頭の通り、社員のパフォーマンスが最も上がる状態は、社員の生きがいの実現と毎日の仕事が結びついている時と考えているからです。

このように、会社が目指しているゴール(経営理念)と、個人が目指すゴール(最高価値)が繋がれば、会社にとっても、働く社員にとってもモチベーションや行動の原動力となり、社員がいきいきと活躍してくれるようになるのではないかと考えています。

私自身、最高価値を知り、「目の前の霧が晴れたような感覚」になりました。ビジネスや人間関係の壁にぶち当たる度に、哲学書や自己啓発の本を読んで「人は何のために生まれてくるのか」、「自分の人生の目的は何なのか」それぞれの著者のもっともな話に納得はしているものの、今一釈然としていない自分がいたからです。

「哲人や偉人なら人生の目的をそう言い切れるだろうけど、自分はそんな人間じゃないから・・・」といった気持ちがどこかにあったのだと思います。繰り返しになりますが、この最高価値は13の質問で自分オリジナルな価値観を見つけます。このプロセスによって、「目の前の霧が晴れたような感覚」になったのだと思います。

皆さんは、仕事になにを求めていますか。報酬でしょうか、仕事のやりがいでしょうか、会社の働きがいでしょうか、「人生の生きがい」でしょうか。自分自身の最高価値を知った人が、それの実現に生きるということは、「人生の生きがい」に生きるということです。

人生100年時代と言われる昨今、何らかの形で20代から70代くらいまで仕事をするのであれば、これまで以上に人生における仕事の位置づけは重要になっていきます。皆さんは報酬のためだけに20代から70代という50年間、9時から17時の8時間を自分の人生の24時間の3分の一の時間を切り売りする生き方に納得できますか。

弊社では、このような想いから2018年に既存社員について、幹部社員、40歳以下の社員は必須、40歳以上の社員は任意参加で外部講師を招き、彼らの最高価値の特定ワークショップを2回にわたり実施しました。それ以降に入社した社員や既存社員で最高価値の特定ワークショップの再受講を希望する社員には、不定期でこの記事のようなワークショップを実施しています。

2018年10月時点(このメディアサイトの立ち上げ時点)では、弊社社員のおよそ8割が、自分自身の最高価値について認識している状況です。私は自分自身がほんとうに納得できる最高価値を導き出すのに、このワークを3回実施しました。

ほんとうに納得できる最高価値がわかると仕事への活力が自然と湧き上がってきます。また、年代やライフステージが変わると、最高価値も大きく変わることがあります。そのため弊社では、できれば年2回、既存社員の最高価値の特定ワークショップを開催していきたいと考えています。

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