最高価値発揮の個人編

【最高価値インタビュー】 藤谷 将樹 セルメスタ社員ひとりひとりの個性を活かす

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今回は業務支援部ICTチーム チームマネージャーの藤谷 将樹さんの『最高価値』についてインタビューを行ないました。藤谷さんの『最高価値』は「円滑なダイバーシティPDCAサイクル」といい、ひとりひとりの個性を最大限活かすことを目的とした『最高価値』です。藤谷さんの最高価値はどのように生まれたのか、また、その最高価値を普段の業務でどのように発揮しているのかをお聞きしました。

1.決まりきった「価値観」で生きていたくない
2.最高価値は「円滑なダイバーシティPDCAサイクル」一人ひとりの価値を最大限にしたい
3.これからは「未来を考える」という仕事が最も大切
4.まずはやってみる そのための仕組みがセルメスタには出来つつある

1.決まりきった「価値観」で生きていたくない

熊倉:まずは『最高価値』に対してコインの裏表になっているような、藤谷さんの「欠落感」を教えてもらえますか?

藤谷:僕の「欠落感」は親がベースになっています。何不自由ない暮らしはさせてもらっていましたが、その「ありふれた幸せ」にとても違和感を持っていました。「父親は1日中仕事をして、母親は専業主婦」という、世間一般の価値観に疑問を持っていました。

熊倉:「ザ・昭和の家庭」ということ?

藤谷:はい。当時としてはごくごく普通の家庭ですし、常に母親が家に居てくれてありがたいことだったのですが、「もっと違う生き方があってもいいのではないか」と思っていました。また、両親が学歴をとても気にするので、そこにもガッカリしていました。

私自身に「勉強をしろ!」とうるさく言うわけではないのですが、「あの人は〇〇大学を出ているから人格者なんだ」というような話を聞くと、「そういった決めつけは違うな」とザワザワした気持ちになっていました。また、父親は当時の国鉄で働いていましたので、第一に国のためにというような姿勢でした。なんと言うのでしょうか、自身を犠牲にして……。

熊倉:滅私奉公!

藤谷:そうです、滅私奉公ですね。まさに「会社のために自分がある」というような生き方で、決して会社のことを悪く言うことはありませんでした。

熊倉:なるほど。

藤谷:あと、幼い頃は周りが好きなものが好きではなくてですね。スポーツやアイドルとかに興味が全く無くて、「崇める」ということが出来ませんでした。「素晴らしい」や「素敵だ」という感情はわかるのですが、その方たちも「一人の人間」として生活をしていると考えるとどうもそういった考えはできませんでした。

熊倉:では、逆に藤谷さんが小さい頃にやっていた遊びやハマっていた事は何?

藤谷:うーん……なんでしょうかね。幼稚園の頃だと、外に出て遊びに出かけることが多かったですかね。あとは、入ってはいけない場所に入るのは好きでした。好奇心旺盛だったと思います。「ダメ」と言われるとやってしまう、というような節はあったと思います。

熊倉:そういうことだね。「ステレオタイプ」な世の中に対して違和感があったというような感じかな。では、「違和感」よりも強く「疎外感」を感じたり、ということはあった?

藤谷:小さい頃はありませんでしたが、高校生くらいになると「この先、世の中の大人のようにはなれないな」という思いが強くありましたね。

2.最高価値は『円滑なダイバーシティPDCAサイクル』 一人ひとりの価値を最大限にしたい

熊倉:では、そういった経験からどのような『最高価値』が生まれましたか?

藤谷:『円滑なダイバーシティPDCAサイクル』です。少し説明が長くなりますが、私は元々テレビゲームなど「システム」的なものが好きでした。こういったシステムのプログラムには、嘘や見栄、崇拝といったものはありません。言ってみると、プログラムは素直に『最高価値』に生きていて、逆にそれ以外の生き方はしません。一方、人間は「何々のために…」という理由をつけて、不得意なものでも頑張ってしまうことがあります。

熊倉:うん。

藤谷:あとこれは最近知った話ですが、「諦める」というのは元々仏教用語で「物事を明らかにする」という意味もあることを知りました。人間が頑張りすぎてダメになってしまう時は、諦めずにやり過ぎてしまう時かなと思っています。それが自身の『最高価値』などに合っていればまだ良いのですが、古い価値観に囚われて「やらなければいけない」と思ってしまうとダメになってしまうのではと思います。

熊倉:そうだよね。

藤谷:そういったことを踏まえて、僕の最高価値は『円滑なダイバーシティPDCAサイクル』です。「ダイバーシティ(多様性)」という部分は、個人の特徴を捉えて自身の『最高価値』に合った役割という意味を、「円滑」という部分はお互いに認め合うことを意味しています。

熊倉:「多様性を認める」ということだよね。

藤谷:はい、僕が子供の頃感じたように、アイドルやスポーツ選手の突出した部分だけを見て崇めるのではなく、「一人ひとりが同じような価値を持っているんだよ」ということをアピールしたいなと思っています。

そして、「PDCAサイクル」という部分は、このような動きをどんどん回していきたいなという想いがあります。ただ、話していて、今はまだ自分の力だけでなんとかしようとするニュアンスが強いと思いますので、そこは改善したいなと思いました。

熊倉:もうすでに、次の段階が見えてきているね。そして、「PDCAサイクル」という言葉を、私達の好きな言葉に置き換えると『循環』になるよね。

藤谷:そうですね。「円滑」も関わってくると思います。

熊倉:そのあたりを上手く入れ込むと、もうひとつ上に昇華できそうな感じがするね。

藤谷:はい、そうだと思います。

3.これからは「未来を考える」という仕事が最も大切

熊倉:藤谷さんが今行なっている仕事内容を教えてもらえますか?

藤谷:簡単に言うとシステムを構築するところの「設計」ですね。計画や企画を練っています。システムというのは「これはこういうものなので、どうぞ使ってください!」というものではなく、使用する状況や部署によって何が必要かを見極めて、必要に応じて機能を追加するものです。ですので、設計をする時にまず「今やっていること」を箇条書きにして挙げています。先にやっていることを挙げることで、開発側と利用側の意見をすり合わせて、開発における議論がスムーズにいくように努力しています。これはまさにダイバーシティで、どんなことでも「何がやりたいか」という”多様性”を認めている形だと思います。

熊倉:ようはシステム側のメンバーがやることと、システムを使う側の「どういったものを作ってもらいたいか」や「困っていること」を列挙するということ?

藤谷:そうですね、お互いにです。このように書き出すことによって、感情的じゃなくなってくるんですよ。禅に近くて、「感情を眺める」ということをやると……

熊倉:「俯瞰」するんだ!

藤谷:そうなんですよ、これが面白くて!やっぱり書き出すことが一番早くて、「目に見える」ということが効果的だなと思います。やはり何もしないと、個人個人で気持ちを抱えてしまって『循環』が出来ないですね。自分の意見を出せていないからこそ、逆にザワザワして感情的になってしまうというか。それをどう「出せるか」というのがポイントかなと。

熊倉:そうすると、開発メンバーはプログラムの納期や品質が問題になっていて、逆に利用側は「やりたいこと」や「解決したいこと」がごちゃ混ぜになって、色々な多様性が見えてくるということだね?

藤谷:見えてきます、見えてきます。

熊倉:実は「システム」と一口に言っても、色々な価値観や角度からメンバーは見ている、ということがわかるのですね。

藤谷:そうです。そこでどちらの気持ちもわかる私が、「橋渡し」的な役割ができているという自覚があって、無駄な仕事が減っている気がしています。たとえば、「営業では昔からこうだから」というようなことが結構ありまして。

熊倉:出た!「ステレオタイプ」だ!

藤谷:そうなんです。さらに、その独自の慣例が個人個人で違う、ということが多々ありまして。それが嫌で嫌でしょうがないですね(笑)

熊倉:そういったことを言われてしまうと、確かに言い出せないよね。

藤谷:そういったことを無くせると、新人も入りやすくなるかなと。

熊倉:では、自身の『最高価値』が発揮されてきて、藤谷さんは今どういう気持ちですか?

藤谷:「ステレオタイプが苦手だ!」と言っていた昔の自分に、「大丈夫だよ」と言ってあげたいですね。ちゃんと自分が思い描いたような生き方が出来ているよ、ということを伝えたいですね。

熊倉:おぉー!確かに、今までは日本自体が経済的な成長もあって、とにかく与えられた仕事をしていけば良かった面もあるけど、今のような時代は「変化」に対応できないとだめだよね。ステレオタイプのように、「機械的」なやり方では難しいよね。

藤谷:そうですね、今後はAIも出てきますし。最近はシステムを作る時に「AI作ったほうが早いのではないか」とよく話しています(笑)。人間がいくらパターンを覚えようと頑張っても、機械には勝てません。それよりも”感性”の部分であったり、ダイバーシティを発揮するということがAIにはできないことだと思いますので、ルーチンワークを機械に任せて、人は「未来を考える」ことが必要になってくるのではないかと思っています。

熊倉:本当に0から1を生み出す部分、AIですら発想ができないことを人がやるべきだよね。たとえば「飛行機を飛ばしたい」だとか、そういうことを想像するのが必要だと私も思います。

藤谷:そうですね、未来に対する「夢」の部分ですよね。AIにはきっとない部分ですよね。そういった面でも、さきほどの箇条書きによって人間は「ひらめく」ということができます。

熊倉:素晴らしい!

4.まずはやってみる そのための仕組みがセルメスタには出来つつある

藤谷:では、そろそろ会社のことにも触れて話していきますね。

熊倉:そうだね、お願いします。

藤谷:(セルメスタ人事理念の)「正直者が馬鹿をみない」というのは、まさに「多様性」をいかに発揮するかだと思っています。実際に、相手の権威や立場に合わせてしまうと「正直者が馬鹿をみてしまう」状態になりやすいのではないでしょうか。セルメスタがやっている「健康経営」は『循環』だと思っていて、結局『循環』をしないと物事は形になっていかないんですよ。

熊倉:「健康経営」=『循環』と言っていたのは本当にその通りで、たとえば不健康であるから、健康のありがたみがわかったり。

藤谷:あーそうですね!

熊倉:そういった意味でいえば病気なども「理由」があると思っていて、循環の仕組み(病気の原因)がしっかりとわかっていないと、結局元に戻っていってしまうよね。

藤谷:確かにそうですね。やっぱり僕が大事にしていることと、セルメスタの大事にしていることには共通するところが多いなと感じました。そういった中で、『最高価値』を発揮し損ねている人はもったいないなと感じてしまいます。

熊倉:最近の話だと「常識モンスター」がSNSで話題になっているよね。常識や権威を振りかざして、そうでない人たちをすごく叩くじゃない?

藤谷:ネットだとそういう人は多く感じますよね。「正しくありたい」っていう欲求ってやっぱりあって、自分の常識から外れた人は気に入らないのでしょうね。そんなところに注力するよりも、自分の中にあるものを眺めることの方がよっぽど大切ですよね。

熊倉:そうだね~。では、藤谷さんはどういった事を意識して仕事に取り組んでいる?

藤谷:「システム」を担当するというのは「コンピュータを扱うだけ」と見られがちですが、もっと大きく言えば「仕事のあり方」を扱うものだと思っています。

熊倉:おー、いいねー!つまり「セルメスタの組織の基盤」だね。

藤谷:そうなんです。ですので、「人事」のことを考えるのも「システム」です。

熊倉:そういうことになるよね。

藤谷:そういった点では、セルメスタでは思い切った人事異動がないのはもったいないなと思います。異動によって他部署の事情がわかれば、「視座」が上がって全体の状況もわかるのかなと思います。

熊倉:素晴らしい考えだね! 藤谷さんは「役割」として日々の仕事をこなしながらも、その役割の持つ意味を理解して、全体を見ながら進めているよね。とてもありがたいなと思いました。

そしてこれからの「自主経営」という部分では、藤谷さんの考える「役割のシャッフル」はとてもやりやすくなるからね。

藤谷:はい。あと、ぼくは「体験」も大事にしていまして。やっぱり、何にしてもやってみないとわからないじゃないですか。システムをやる人でも「理論大好き」な人がいるのですが、経験が足りていないなと感じます。「視座」は経験しないことには上がりません。実際にこの『最高価値』も強烈な喪失感から生まれるものですし。「喪失感を感じる」ことが必要で、そのためには経験をして「失敗すること」ですね。そのためにも大胆な人事の配置転換を行なって、チャレンジするのがいいのかなと思います。

熊倉:なるほど……。それはすごいね。経営としての覚悟を問われるね。

藤谷:その点も、今行なっている自主経営で「役割」が浸透していけば、たとえ失敗をしても「誰々のせい」という概念がなくなって、上手くフォローできるはずだと思っています。

熊倉:そうだね、人間性を否定することではないからね。

藤谷:はい。

熊倉:とりあえず「バッターボックスに立って、三振でもいいから思いっきり振ってみろ」と、そういうことだよね。

藤谷:はい、そして三振しても大丈夫なように仕組みがなっていると。思いっきりチャレンジできる土壌があるということですね。もし三振しても全体でみたら大したミスではなく、むしろチャレンジしたことで全体が盛り上がるので、いい影響を及ぼすのではないかなと思います。

熊倉:確かにそうだね。今日は本当にいい話になったね。どうもありがとうございました!

藤谷:こちらこそとても楽しかったです。ありがとうございました!